飛鳥歴史公園は、飛鳥の歴史的風土と文化財の保存を図るために整備された国営公園
 
[営業情報]
休園日
無休・開放
施設休業日・開館時間・料金
2020/4/17-5/6壁画館・石舞台古墳等休館、5/31まで延長、6/2再開、4/25-5/18公園駐車場閉鎖、詳細は公式サイトを参照

[高松塚周辺地区]
国営飛鳥歴史公園館:年末年始、9:30~17:00、入館無料
高松塚壁画館:年末年始、9:30~17:00、一般300円  高大生130円 小中学生70円
高松塚古墳壁画修理作業室:期間限定公開(事前応募制)、見学無料
高松塚古墳:外周見学自由
中尾山古墳:外周見学自由

[キトラ古墳周辺地区]
キトラ古墳壁画体験館 四神の館:年末年始、9:30~17:00、入館無料
文化庁キトラ古墳壁画保存管理施設(四神の館1F):期間限定(事前登録制)、無料
キトラ古墳:古墳観賞広場から見学自由
檜隈寺跡前休憩案内所 :年末年始、9:30~17:00、入場無料

[甘樫丘地区]
甘樫丘展望台 :入場自由
川原展望台 :入場自由

[石舞台地区]
石舞台古墳:無休、8:30~17:00、一般300円  高中小生100円
あすか風舞台(休息所):開放
夢市茶屋(レストラン):年末年始、11:00~16:00(土日祝~17:00)

[祝戸地区]
飛鳥の宿「祝戸荘」:2021/2/1から休館
西展望台:入場自由
東展望台:入場自由
無料割引優待
2023/11/17(関西文化の日)高松塚壁画館入館無料
リンク
特別史跡
 
休日カレンダー
4月
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5月
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[ピックアップイベント・年中行事]
       
・例年3下-4月上旬 石舞台古墳夜桜ライトアップ
・2024/3/30-4/7石舞台古墳 春のライトアップ2024
18:00~21:00、大人 300円・高校生以下 100円・未就学児無料
・2023/5/20-26 第41回 国宝高松塚古墳壁画修理作業室の公開→公式サイト
・2023/5/20-6/18 キトラ古墳壁画第27回公開
・2023/7/22-28 第42回 国宝高松塚古墳壁画修理作業室の公開
・2023/7/22-8/20 キトラ古墳壁画第28回公開
・2023/8/12あすかふるさと夏まつり2023
18:00~、花火の打ち上げ、夜市、於:キトラ古墳周辺地区
・2022/9/23-24飛鳥光の回廊2022
18:00点灯~21:00消灯
明日香村一帯でライトアップなど多彩なイベント
・2023/10/14-20 第43回 国宝高松塚古墳壁画修理作業室の公開
・2023/10/14-11/12 キトラ古墳壁画第29回公開
・2024/1/20-26 第44回 国宝高松塚古墳壁画修理作業室の公開
・2024/1/20-2/18キトラ古墳壁画第30回公開
   
   
※高松塚古墳壁画修理作業室の公開、およびキトラ古墳壁画公開への参加に際しては、ネットまたは往復ハガキによる応募が必要。応募者多数の場合は抽選。
   
   
[写真]
 
・赤かめは、近鉄橿原神宮前駅と近鉄飛鳥駅の間を、観光スポットを巡るルートで双方向に運行している観光用の明日香周遊バス。1日乗車券650円。
[飛鳥歴史公園レンタサイクル]
・飛鳥歴史公園をはじめとする明日香の観光スポット巡りには自転車がかかせない。結構アップダウンがあるので、電動アシスト車がおすすめ。
  
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[アクセス]
最寄駅
近鉄吉野線:飛鳥(高松塚周辺地区まで徒歩7分)
駐車場
国営飛鳥歴史公園駐車場134台(高松塚周辺地区33台、キトラ古墳周辺地区第一18台・第ニ40台、石舞台地区14台、甘樫丘地区29台):無料 明日香村地域振興公社石舞台駐車場150台:有料 飛鳥駅前駐車場100台:有料 ほか
住所
奈良県高市郡明日香村
TEL
0744-54-2441 (飛鳥管理センター) 0744-54-5105(四神の館) 0744-54-3340(高松塚壁画館) 0744-54-3551(祝戸荘) 0744-54-9450(夢市茶屋)
地図
[コメント]
・国営飛鳥歴史公園(こくえいあすかれきしこうえん)は、奈良県中部にある歴史公園。飛鳥(592-710)時代の都は、現明日香村の周辺一帯(主に飛鳥川西岸)を転々としていた。明日香村は、1956年7月に飛鳥村・阪合村・高市村が合併して誕生した。なおアスカの漢字表記は古代から明日香、飛鳥ともに用いられてきている。
・飛鳥歴史公園は、明日香地域の歴史的風土の保存を目的とする広域公園。祝戸・石舞台・甘樫丘・高松塚周辺・キトラ古墳周辺の5地区で構成されている。公園面積は合わせて59.9haで、明日香村の面積24.1k㎡の4.1%を占める。高松塚古墳・キトラ古墳・石舞台古墳は特別史跡に指定されてる。
・5地区は明日香村内に広く分散しているので、徒歩で周遊するのは難しい。また、公園指定区域外にも様々な遺跡や文化施設が、概ね明日香村の西半分に分散している。マイカー、レンタカー、周遊バス「赤かめ」、レンタル電気自動車、レンタサイクルのいずれかを利用して移動する必要がある。
・レストランは少なく、観光シーズンは込む。公園内の各所にある展望台や広場でお弁当を広げる方法もある。おすすめは飛鳥京の全景を望む祝戸地区の西展望台。
[飛鳥歴史公園整備の経緯]
・飛鳥歴史公園は、整備決定からグランドオープンまで約46年を要した。
・1970年12月に石舞台地区・甘樫丘地区・祝戸地区の整備を閣議決定。1974年8月に祝戸地区オープン。1976年5月の国営公園制度制定に伴い、石舞台地区・甘樫丘地区・祝戸地区が国営飛鳥歴史公園となる。1976年8月石舞台地区開園、1976年10月に高松塚周辺地区の整備を閣議決定。1980年4月甘樫丘地区開園。1985年10月に高松塚周辺地区開園。2001年3月キトラ古墳周辺地区の整備を閣議決定。2008年5月から高松塚古墳壁画修理作業室の期間限定公開開始。2016年9月キトラ古墳周辺地区開園・キトラ古墳壁画期間限定公開開始。
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[高松塚周辺地区]
・高松塚周辺地区は、高松塚古墳(たかまつづかこふん)をメインとする面積9.1haのエリアで、近鉄飛鳥駅の徒歩圏内にある。高松塚古墳は、直径23mの円墳(2段)で、古墳の規模としては注目されるほどのものではなく、被葬者も諸説あるものの天皇に比定するものはない。高松塚の名前の由来は、頂上に一本の松の木が生えていたことで、被葬者に関する伝承はない。ただ副葬品の鏡は遣唐使が中国から持ち帰ったもののようで、当時としても貴重品であり、被葬者が相当高位の人間であったことは間違いない。江戸時代には文武天皇陵の可能性があるとされた。
・1972年3月の発掘調査の際に、石室内の東壁・西壁・北壁・天井の4面に極彩色の壁画が描かれているのが発見されて一躍話題となった。4面の壁画は国宝に指定されている。高松塚壁画館では、壁画の模写や、石室から出土した副葬品(重要文化財)のレプリカを見ることができる。
・発掘後の高松塚壁画の劣化に対する修復・保存には悪戦苦闘し、作業終了までには約12年を要した。飛鳥歴史公園館の西側にある高松塚古墳壁画仮設修理施設の修理作業室は期間限定(事前申込制)で公開されていえて、窓ガラス越しではあるが、本物の壁画を見学することができる。
・国営飛鳥歴史公園館では、歴史公園の5地区について、パネル・ジオラマ・映像などを利用して解説している。最初にここに来て公園の全体像を捉えると、各地区を訪れたときの理解度が増すだろう。
・ほかに高松塚古墳の北側に八角形の中尾山古墳(なかおやまこふん)がある。文武天皇陵の可能性があるが、宮内庁は高松塚古墳の南側の栗原塚穴古墳を第42代文武天皇(第41代持統天皇の孫)の檜隈安古岡上陵としている。
[キトラ古墳周辺地区]
・キトラ古墳周辺地区は、南端にキトラ古墳がある面積13.8haのエリア。キトラ古墳は直径14mの円墳(2段)で、被葬者はわかっていない。高松塚古墳の南約1.2kmの場所にある。1983年11月に石室内に高松塚古墳と同じく壁画が描かれていることが発見された。
・壁画は古墳の石室から取り出して、キトラ古墳壁画体験館 四神の館の1Fにある文化庁のキトラ古墳壁画保存管理施設に保存している。期間限定、事前登録制で公開している。四神の館B1では、通年、映像や模型を使用してキトラ古墳について解説している。
・キトラ古墳の南側に古墳観賞広場、北側に広い四神の広場がある。
・高松塚古墳とキトラ古墳の中間地点に、檜隈寺跡前休憩案内所 がある。休憩案内所の南側が檜隈寺跡(ヒノクマデラアト)で、現在は於美阿志神社(オミアシジンジャ)の境内になっていてその社殿が建っている。檜隈寺は中国からの渡来系氏族・東漢氏の氏寺、於美阿志神社は同じく氏神。
[写真]
 
[甘樫丘地区]
・甘樫丘地区は、標高148m、面積25.1haの甘樫丘(あまかしのおか)のエリア。東麓を南北に飛鳥川が流れているが、その東岸が飛鳥宮の中心部。甘樫丘の中腹と麓には蘇我氏の邸宅があったと言われている。
・丘の北部にある甘樫丘展望台から、大和三山(香具山、畝傍山、耳成山)を望む。丘の南部にある川原展望台とは尾根伝いに行くことができる。散策路は「万葉の植物園路」として整備されていて、プレートで万葉植物の名称がわかる。
[石舞台地区]
・石舞台地区は、石舞台古墳がある面積4.5haのエリア。石舞台古墳は、1辺50mの方墳。巨石30個でできた石室部分が露出している特異な形態。墳丘の盛土は古墳完成後に取り除かれてしまった。被葬者は、蘇我馬子(551-626)が有力とされている。
・あすか風舞台という休憩所がある。そのそばに土産物屋の「明日香の夢市」があり、2階が農村レストラン「夢市茶屋」になっている。また古墳の周辺は芝生広場が広がっている。
[祝戸地区]
・祝戸(いわいど)地区は、石舞台地区の南西にある面積7.4haの丘陵エリア。標高約190mの東展望台と、標高約200mの西展望台がある。どちらからも北方に飛鳥京全体を見渡せるが、西展望台の方が視野が広い。
・南麓に飛鳥の宿「祝戸荘」(研修宿泊所)があるが、2021/2/1から休館している。運営する古都飛鳥保存財団は施設を売却する予定で、再開の目処はたっていない。同財団は、高松塚周辺地区の高松塚絵画館と飛鳥駅前の飛鳥人の館も運営している。
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