展望スポット・ビーナスブリッジと日本庭園・相楽園を回る散策モデルコース
基本ルート 解説
概要(下記時間は目安) ・諏訪山公園の展望スポット・ビーナスブリッジから神戸都心部を間近に見渡し、神戸市街地では唯一の日本庭園である相楽園を散策するコース。
諏訪山公園は神戸市中央区の六甲山系の小山である諏訪山の南斜面を神戸市立公園としたもの。
・相楽園は、神戸市中央区にある明治期の神戸市立日本庭園。春のツツジと秋の菊花展が売り。
・この散策コースは、下記市バスの運行日で、かつ相楽園にある異人館・旧ハッサム住宅の公開日に合わせて実行すると充実した行程になる。兵庫県公館も見学するなら土曜日がお勧め。
・オプショナルコースのα、β、γは、相楽園(プラス兵庫県会館)の替わりに、それぞれ水の博物館見学、再度公園散策、森林植物園散策を組み込むプラン。
9:40スタート|JR三ノ宮駅南口 ・三宮バスターミナル(ミント神戸1F)から、神戸市バス25系統(森林植物園方面行き)に乗車すると、約12分で諏訪山公園の展望広場があるビーナスブリッジバス停に着く。運賃は大人210円。
・神戸市バス25系統の運行は春~秋の土日祝のみである点に注意。
10:00|諏訪山公園ビーナステラス ・展望広場のビーナステラスは、バス停から少し登ったところにある。標高160mに位置し、神戸市街地を広く見渡す。北東約1kmの地点にある異人館街の展望スポット・北野天満神社の標高80mや、南東1.6kmの場所に建つ神戸市役所展望ロビーの標高100mと比べてもかなり高い地点にあることがわかる。ビーナスブリッジは、ビーナステラスから再度山ドライブウェイの上に突き出したループ歩道橋のこと。
・ビーナスブリッジ・ビーナステラスからは、西方の鉢伏山(須磨浦山上遊園)、遠く淡路島、足元の元町・ハーバーランド・三宮の街、沖合いの人工島・ポートアイランド、その先の神戸空港島までよく見える。東側は大阪湾から紀伊半島まで望み、天気が良ければ真南にある関西国際空港を発見できる。
・イタリアンレストランのジャンカルドがあるので、絶景を眺めながらゆっくりお茶することもできる。
11:50|諏訪山公園麓入口 ・ビーナスブリッジを経由して諏訪山の山腹の散策路を下っていくと広場に出る。ここは標高90mの位置にある金星台と名づけられた場所。1874年(明治7年)にフランスのチームが金星の天体観測を行った。金星台の名称はその事跡に由来する。ビーナスブリッジ、ビーナステラスの名前も金星(ビーナス)にちなんだもの。
・金星台から少し下ると、子どもの園という大型遊具の置かれた広場がある。ここは1928年から1951年まで動物園(王子動物園の前身)があったところ。麓まで降りたところが諏訪山公園登り口(入口)。入口には公園を思わせる広場はないので、下から公園を見上げても、ただの山にしか見えない。
・公園入口西隣の諏訪神社参道を挟んで、神戸市立花と緑のまち推進センターがある。小規模な施設だが、前庭に季節の花が咲き乱れている。
・花と緑のまち推進センターの前に、神戸市バスの諏訪山公園下停留所がある。ここで散策を切り上げる場合は、市バス7系統に乗車して三宮駅または神戸駅まで行くことができる。
12:00|相楽園 相楽園:諏訪山公園の麓入口から南へ徒歩4分で、池泉回遊式日本庭園の相楽園に至る。閑静な住宅街の1ブロック全体が神戸市立庭園。春はツツジ、秋はキク(菊花展)の名所。木休。入園料大人300円。
・園内には、重要文化財建造物が3点(旧小寺家厩舎・船屋形・旧ハッサム住宅)ある。旧ハッサム住宅はいわゆる北野異人館の一つで、1963年に北野町2丁目から移築されたもの。春秋の土日祝等特定日に内部が公開される。入場無料。公開スケジュールは相楽園の公式サイトに記載がある。
・THE SORAKUEN (旧相楽園会館)は、園内の北東部にある結婚式場・予約制レストラン・カフェ。相楽園を眺めるカフェ(相楽園パーラー)で軽食が取れる。相楽園に入園しなくても北側の入口から入ってカフェだけ利用することもできる。
14:30|兵庫県公館 ・兵庫県公館:相楽園から南へ徒歩5分、兵庫県庁から生田新道を挟んだ南側に兵庫県公館がある。兵庫県公館は1902年(明治35年)に建設された4代目の兵庫県本庁舎。1985年からは兵庫県公館として、県の迎賓館兼県政資料館の役割を担っている。
・ルネサンス様式の威厳ある壮麗な佇まいの建築物で、鉄筋コンクリート造り3階建て。登録有形文化財(建造物)。
・公開日:土曜日、10:00~16:00、入場無料。3Fの迎賓館部門と屋上庭園(眺望はきかない)、2Fの資料館部門の両方。平日(月~金)の9:00~17:00は資料館部門のみ公開。
16:00エンド|県庁前駅 ・兵庫県公館から神戸市営地下鉄西神・山手線県庁前駅まですぐ。JR神戸線元町駅までは南へ徒歩5分。
オプショナルコース:α 神戸市水の科学博物館見学(所要時間目安90分):諏訪山公園麓入口から西へ徒歩10分の場所にある、水(上水道)がテーマの博物館。最寄バス停は市バス7系統の楠谷町停留所。桜の名所。入館料200円だが、イベント開催時は無料。しょっちゅうイベントを開催している。
オプショナルコース:β ・再度公園散策(所要時間目安90分):再度公園(ふたたびこうえん)は、六甲山系内にある修法ヶ原池周辺の自然公園。国の名勝で紅葉の名所。外国人墓地もあるが通常非公開。施設はトイレと無料駐車場ぐらいしかない。神戸市バス25系統で、ビーナスブリッジ停留所から再度公園停留所まで再度ドライブウェイ経由で乗車所要時間15分、運賃大人290円。帰りは三宮バスターミナルまで約30分、大人運賃420円。
オプショナルコース:γ 神戸市立森林植物園散策(所要時間目安180分):森林植物園は再度公園のさらに奥にある植物園。神戸市バス25系統で、ビーナスブリッジ停留所から森林植物園西口停留所まで再度ドライブウェイ経由で乗車所要時間19分、運賃大人360円。帰りは森林植物園前停留所から三宮バスターミナルまで西六甲ドライブウェイ・再度ドライブウェイ経由で約40分、大人運賃550円。
・面積142.6haの広大な森林公園。つつじ・しゃくなげ・あじさい・紅葉の名所。広いので西門から入って北上して長谷池経由で正門に向かうコースがおすすめ。長谷池のそばにカモシカ園がある。正門の近くには展示施設やカフェもある。
・水休、入園料大人300円。
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(注1)上記の散策コースは閑静なエリアにあるので、昼食を取れる場所は限定される。ビーナステラス横のジャンカルドか、相楽園の相楽園パーラーぐらいしかない。または、金星台か相楽園のベンチに弁当を持参するのも一法。
(注2)掲載情報は変更される場合があります。ご利用の際には各交通機関または施設の公式サイトで確認してください。
神戸観光モデルコースその3:神戸市中央区山手の散策モデルコース