ポートループは、神戸市ウォーターフロントを巡回し、三宮駅と結ぶ連結路線バス
項目 ポートループの説明
事業主体 神姫バス
料金 大人210円 小児110円
エリア 新神戸駅~三宮~神戸ウォーターフロント
ルート(下記画像参照) 新神戸駅前→三宮駅前(神戸阪急北側)→市役所・東遊園地前→KIITO前→新港町→メリケンパーク→ポートタワー前→ハーバーランド→ポートタワー前→かもめりあ→新港町→神戸ポートオアシス前→東遊園地前→三宮センター街東口→新神戸駅前
運行時間(ダイヤ) 平日 8:50~21:10(35便)、土日祝8:55~21:10(35便)
運行間隔 20分程度
特徴 ・ポートループ(Port Loop)は、新神戸駅から神戸都心(三宮)を経由してウォーターフロントまでを結ぶ連節バス路線(BRT)の愛称。
・神戸港新港地区の再開発に合わせて運行をはじめた。2021年4月から2台で本格運行を開始、7月から4台体制に移行した。事業者は神姫バスで神戸市営バスではない。
・新神戸駅前、三宮駅前、新港突堤地区、メリケンパーク、神戸ハーバーランドを約70分で巡回する。大人の1乗車運賃は210円で、神戸市営バスと同じ。
・神戸市営バスにはない1日乗車券(ポートループ1日乗車券)があり、価格は500円、またシティーループとの共通1日乗車券Kobe 1-day loop bus ticket700円もある。バス車内のほか、スマホアプリPassRu(パスルー)やRYDEPASS(ライドパス)でも購入・使用できる。
・連節バスのドアは前方(運転席横)・中央・後方の3ヵ所ある。中央または後方のドアから乗車して、降車時に運転席横で運賃を支払うか、ICカードを読み取り機にタッチするか、1日乗車券・2日乗車券を提示して、前方ドアから降りる。
2022/3/31までの運行時間(ダイヤ) ・平日 8:50~20:00(35便)、土日祝8:55~20:10(35便)
・三宮駅前、新港突堤地区、メリケンパーク、神戸ハーバーランドを約45分で巡回。三宮駅前(神戸阪急北側)→KIITO前→新港町→ポートタワー前→ハーバーランド→ポートタワー前→新港町→神戸ポートオアシス前→三宮駅前。
当初運行開始時ダイヤ 平日 8:52~21:20、土日祝8:25~22:05 (2021年4-6月)
導入の経緯 ・2013年9月に神戸市は神戸市総合交通計画を策定した。計画を実現するため、公共交通ネットワークの利便性向上を図る新たな交通手段として、BRTとLRTを検討することを決めた。
・2014年9~10月に、神戸市は民間事業者から神戸市におけるLRTもしくはBRTの導入に関する事業計画のアイデアを募集した。このときは神姫バス(BRT)、みなと観光バス(BRT)、WILLER ALLIANCE(LRT+BRT)、阪急(LRT+BRT)、阪神(LRT)の5社が応募した。
・2017年7月と2018年10月の2回、神戸市は全長約18mの連節バス(BRT)を実際に神戸の街中を走らせる社会実験を行った。2017年7月は、三宮とウォーターフロントを結ぶルート、三宮と神戸空港を結ぶルートの2ルート、2018年10月は三宮とウォーターフロントを結ぶルートのみ。この社会実験には特別仕様の神姫バスを使用している。神姫バスは2013年4月から兵庫県三田市で連節バス「オレンジアロー連SANDA」号を走られており、連結バスの運行実績がある。
・2019年3月に神戸市は、都心~ウォーターフロント間を結ぶ新たな公共交通システム(BRT・LRT)の事業提案を、同年5月末締め切りで、2021年3月の運行開始を条件として民間から募集した。2019年6月に事業者は、唯一の応募者であった神姫バスに決定した。
・2019年9~10月のラグビーワールドカップの期間に、神姫バスは市内回遊の試験運行を実施した。
・2021年1月に連節バスの名称が市民の投票の結果、Port Loop(ポートループ)に決まった。他の候補はPORTON(ポートン)とKOBE B.L.U.E(こうべブルー)だった。
・2021年1月にポートループのプレ運行を開始する予定だったが、新型コロナウイルスが流行しているため延期となった。3月20-21日の2日間のみプレ運行を実施。また車両展示イベントを3月13日に三宮センター街で開催。
・2021年4月1日運行開始。同日から神戸市バス普通区IC定期券が市内の神姫バス210円均一区間でも利用可能となったため、市バス普通区IC定期券で、Port Loopにそのまま乗車可能。バス停のうち4ヵ所(三宮駅前、新港町・北向き、新港町・南向き、ハーバーランド)は、情報をデジタル表示する高機能のスマートバス停で、バスロケーションシステムを組み込んでバスの運行状況が一目でわかる。
・2022年4月1日から運行ルートが新神戸駅まで延伸した。同時にバス停を6ヵ所増設して利便性を増した。6ヵ所は、市役所・東遊園地前(ハーバーランド方面行)、メリケンパーク(ハーバーランド方面行)、かもめりあ(新神戸方面行)、東遊園地前(新神戸方面行)、三宮センター街東口(新神戸方面行)、新神戸駅前。
・また2022年4月1日にシティーループを神姫バスが継承したため、共通1日乗車券Kobe 1-day loop bus ticket、共通2日乗車券Kobe 2-day loop bus ticketの発売も開始した。
BRT・LRTとは ・BRTはBus Rapid Transitの略で、バスレーンなどバス専用車線、バス専用道路、交差点でのバス車両優先信号システム、連節バス、ICカードの採用などにより、路線バスの大量高速輸送化を図るもの。神戸市のポートループが具体的にどのようなBRTになるかについての詳細な発表はない。
・LRTはLight Rail Transitの略で、低床式車両、定時性、快適性などの面で優れた次世代路面電車。神戸市ではLRTの社会実験は行っていない。実験コストが高額になるためと考えられる。景観や、定時性・快適性の面で優れているが、導入時の投資負担が大きい。日本では宇都宮市がLRTの建設を進めており、2023年春に開業を予定している。総事業費は600億円を超えると報じられている。
・上述した導入の経緯を見ると、神戸市は早い段階で神姫バスのBRTを本命に考えていたことが分かる。神戸港新港地区は各線三宮駅から微妙に遠く(徒歩15分以上)、交通アクセスは悪い。
・ポートループの所要時間は、三宮駅前バス停→新港町バス停が所要6分、新港町バス停→三宮駅前バス停が所要11分となっている。南行きと北行きで所要時間に差があるのは、南行きが片側3車線で車の流れのよい幹線道路フラワーロード(県道30号)を通るのに対して、北行きは片側2車線の国道2号線を通るため。今回のBRT導入がどれくらい神戸市民に受け入れられるかは不明。
エコファミリー制度 ・2020/4/1から神姫バス全線で神戸市と同様のエコファミリー制度がはじまっていた。このためポートループは大人(中学生以上)1人に同伴する小学生以下2人まで無料で乗車できる。
・また、2022/4/1にシティーループと山手線の運行を神戸交通振興(株)から神姫バスに移管したことで、神姫バスのポートアイランド線・神戸市普通区エリア(神戸市バス共同運行路線24・71・75系統・ポートループ・山手線を含む)・シティーループが全てエコファミリー制度の対象となった。
公式サイト ポートループ
情報は変更されている場合があります。ご利用の際には公式サイト等で確認してください。
ポートループ路線図(出所 神姫バス )
運行ルート(2022/4/1以降新神戸駅に延伸)
ポートループ運行路線図
運行ルート(2022/3/31以前)
旧ポートループ運行ルート
 
   
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